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未来ある子どもたちに将来の選択肢を広げたい。そんな先生の思いから実現した、初めての職場体験をレポートします。

「中学生の職場体験を希望します」。
きっかけは、ホームページの問い合わせフォームから届いた1通のメールでした。
送信元は、セントラルユニの小倉工場近くにある中学校の先生から。
内容は、小倉工場で職場体験の受け入れを希望するものでした。


実はお断りしようとしていた

問い合わせをいただいた当初は、受け入れ態勢がなく、スポットで体験させられるような仕事が少ないという理由でお断りをしようとしていました。
しかし、少しでも地域のみなさまや、未来ある人材の育成に貢献できないかという思いもあり、内容だけでも伺ってみることにしました。

なぜ、こんなマイナー企業を職場体験候補先に選んでくれたのか?

お話を伺ったところ、なかなか経験しにくい職種を早いうちから知ることで、将来の選択肢を広げてほしいという先生の狙いがありました。
小売業や飲食業は将来アルバイトで経験する機会が多いので、それ以外の職場体験先を増やしたいというお考えがあったようです。

職種を経験してもらうという観点であれば、ご協力できると思い職場体験学習を受け入れることにしました。

職場体験の流れ

2日間、計12時間の体験学習を実施しました。

実施した内容
1. 会社概要説明
2. 工場見学
3. 待望の業務体験!(供給装置の分解作業)
4. 新入社員と座談会
5. 設計視点を意識した業務体験(医療ガスアウトレットの分解組立)

1.会社概要説明

会社概要説明では、セントラルユニの事業領域である医療ガス供給装置から手術室と病院設備についてお話ししました。
病院に納めるまでには多くの職種が関わります。セントラルユニでは「創る・造る・売る・つける・守る」というサイクルがあり、製品を売るだけではなく、企画提案や製造、販売、施工、メンテナンスと、単に働くといってもたくさんの職種があることをお話ししました。

2.工場見学

医療ガス供給装置の実機を見学し、ICUカウンターやアウトレットバルブ、吸引器、供給装置の組立を見て回り、製品製造の流れを紹介しました。
途中、校長先生と学年主任の先生の登場があり、緊張した表情をみせていました(笑)。

3.中学生待望の業務体験!

販売終了となっている製品を利用して、医療ガス供給装置のマニフォールドを分解してもらいました。

工具の使い方や組立の際に気を付けるポイント、部品の役割などを説明しました。
生徒の皆さんはプラモデルや車が好きとのことで、工具の扱いや分解の段取りもよく、余裕をもって作業できてとてもよかったです👍

4.新入社員との座談会

当初予定はしていなかったのですが、研修に来ていた新入社員との座談会をしました。

新入社員は生徒のみなさんの質問にビシッと回答してくれていました。

働き甲斐やセントラルユニに入社を決めた理由など、生徒のみなさんにとっていろいろな考え方に触れられるいい機会になったと思います。

5.設計視点を意識した作業ー医療ガスアウトレットの分解組立、動作確認

ここでは単に作業をするのではなく、設計者視点を持ちつつ分解組立をしてもらいました。

ひとつひとつの部品の意味や原価を予想してもらい、いくらで売りたいかを発表してもらいました。
組立後には実際に取付けてもらい、問題なくガスが出るかを確認しました。

いざ確認したところアダプターが挿入できず・・・・
組立不良を起こすと医療事故につながることが実感できたのではないでしょうか。

気を取り直して何がいけなかったのか原因究明!!

再度分解し部品の形状を確認しつつ、何がいけなかったのか考えながら無事に組み直すことができました。

生徒のみなさん、2日間の職場体験学習お疲れ様でした。

対応いただいた先生、参加した生徒の声をご紹介!

▼先生より
・作業の体験だけでなく、『仕事(働くこと)とは?』まで考えさせていただいたようで、本当に貴重な体験になったようです。

▼生徒より
・酸素が送られてくるものを分解して、何個部品があるかメモして、また自分で元に戻す作業をやった。

・病院の地下の仕組みとか、その機械の原価などを学びました。

・一人で黙々と仕事をこなすことを「作業」、仲間と協力して共に考えて仕事することを「働く」。お金より今自分が何をしたいかで仕事を決めるのも大切と聞いて、自分は今どんな仕事に就きたいかと考えるようにした。どれだけ失敗をしてもいつかは学びのための土台となっていくと教えてもらった。どんなものもまずは土台からと聞いた。

参加いただいた生徒の皆さんからいただいたお礼状

初めての受け入れで至らない点も多かったと思いますが、生徒のみなさんにとって少しでもいい経験になったようで良かったです。

体験学習初日は緊張もあってか口数も少なく、有意義な経験にしてもらえるか心配でした。しかし、仕事を体験していく中で学生たち同士の会話も増え、質問も増えていき楽しそうにしている姿を見ることができて安心しました。
まだ先の事ではありますが、今後の進学や就職先を選択する際には、この職場体験学習で得た経験がすこしでも参考になっていればと思います。

未来ある若者たちに、さまざまな選択肢をもってほしい

初めての職場体験は、当社にとってもさまざまな気付きがありました。
特に、未来ある若者たちに自社の事業を知ってもらう、取り組みを伝えていくことの大切さを感じました。

同時に、少子高齢化が続く日本において、こうした活動は自社の存続だけではなく、若者たちにとって将来の働く姿をイメージし、未来への選択肢を広げるものだとも思いました。

今後も、機会があれば前向きに受け入れていきたいと考えています。

当社にて職場体験をしてみたいとお考えいただける学校の方は、ぜひお気軽にご相談ください!


最後まで読んでいただきありがとうございます! 第1・3火曜日に更新しています。 よかったらまた見にきてくださいね。