バズった記事を分析してみました~note開設1周年 番外編2~
数か月前のことになりますが、noteを運営していて初めて記事が「バズる」経験をしました。自分たちなりに「なんでバズったのか?」という理由を分析してみました。
きっかけ:「#今日の注目記事」に選んでもらった
「そうだったのか!病院コンセントの色の違い」という記事を、2023年6月18日の「#今日の注目記事」に選んでいただきました。
そもそも、なぜこの記事が「バズった」と判断しているかというと…
公開後1週間で、当社アカウントの平均PV数の約60倍となるPV数を記録したからです。「スキ」も非常にたくさんの方につけていただきました。
当時、次々にくる「スキ」のお知らせに喜ぶとともに、普段とは桁違いのPV数を見て驚愕したことを覚えています。笑
note公式の「#今日の注目記事」の影響力の高さに驚くばかりでした。
PV数が伸びたのは「外部サイトへの配信」にチェックをいれていたから
バズった理由のひとつとして挙げられるのが、間接的にスマートニュースやX(旧Twitter)でも取り上げていただけたことです。
アカウント設定の「ユーザー設定」>「外部サイトへの配信を許諾する」にチェックをいれていたことで、上述の外部メディアにも配信され、多くの人に読んでもらうことができました。
▼「外部サイトへの配信を許諾する」について詳細はこちら
https://www.help-note.com/hc/ja/articles/360011360333
実際、いまだに記事別PV数ではスマートニュースが約6割を占めており、インパクトの大きさが分かります(普段のPV数が低いともいえますが……苦笑)。
バズって知った「外部サイトへの配信」の仕組み
先日、noteの方とお話する機会があったので、外部サイトへの配信の仕組みについて伺ってみました。
対象は「外部サイトへの配信を許諾する」にチェックがいれてあるアカウントで、「#今日の注目記事」へのマガジン追加など、一定の条件下でnote編集部が選出した記事が外部メディアに配信される仕組みになっているそうです。
なお、外部メディアでどのように表示されるかはnoteではタッチしておらず、配信先のメディアにお任せしているとのこと。
スマートニュースでいうと、「note」タブに表示されることもあれば、全く関係のないところに表示されることもあるそう。読者の興味に合わせたアルゴリズムで記事が表示されるため、検索しても該当記事が必ずヒットするわけではない、とのことでした。
そして、教えて頂いて嬉しかったのが「スマートニュースにピックアップされたからといって必ずしもPV数が上がるわけではない」ということ。
「PV数のボリューム感は記事に応じて変わる」という言葉から、この記事が多くの方に読んでいただけたのは内容も伴っていたからだと、自信をもらうことができました。
本題:なぜバズったのか?
さて、なぜこの記事がバズったのか、自分たちなりに分析をしてみました。
医療者にとって“あるある”の困りごとだった
この記事は、過去に看護師として働いた経験がある社員との会話がキッカケで生まれました。
手術室で勤務していた当時、医療機器をコンセントに接続するときに「どの色のコンセントに挿したらいいのだっけ?」と迷うことがあったそうです。
そこからヒントをもらい、病院のコンセントの色について悩みがある医療者向けにこの記事を書きました。
医療者にとって共通の“あるある”な困りごとだったことから、共感を集めやすかったのではないかと考えています。
さらに、これはバズった副次効果かもしれませんが、オーガニック検索でも上位に表示されるようになりました。検索キーワードを意識したタイトルにすることで、より読者に届きやすくなったのかもしれません。
一般の方にとっても、親和性の高い話題だった
コンセントは、どの家庭や仕事先でも必ず使うものです。
その点で、誰にでもなじみのあるコンセントが、病院という特殊な環境ではどう使われているか?という興味を引けたのではないでしょうか。
「医療」というと、専門用語が多く難しい分野と思われがちです。実際にその側面もありますが、今回は一般の方にも馴染みのある「コンセント」という共通言語をだすことで、医療者だけではなく一般の方にも興味を持っていただけたのではないかと分析しています。
意外と、病院にお見舞いに行ったときなどに目にするコンセントの色味に疑問を感じる方は多いのかもしれませんね。
結論:何がバズるかわからない。だからこそ、読者を意識したコンテンツづくりが大切
バズった理由を自分たちなりに分析してみたところ、読者にとって「共感できる」「役に立つ」「興味を引く」と思ってもらえる内容だと、多くの方に読んでもらいやすい、ということが分かりました。
しかし、身も蓋もないことを言ってしまうと、何がバズるかなんて予測はできません。
だからこそ、読者を意識しつつ、当社だから書けるユニークなコンテンツづくりを意識的にやっていくことが、「バズる」=「多くの方に読んでもらえる」ことへの地道な一歩なのではないかと思っています。
最後に、noteの方から伺った「読まれやすい」傾向にある記事の特徴を記載しておきますね。
試行錯誤を重ねて、今後も面白いと思ってもらえる記事や共感してもらえる記事づくりに取り組んでいきます。同じくnoteを運営する方にとって、この記事が何かの役に立てば幸いです。