感染症病室における病院設備の対策について
寒くなるとインフルエンザなど感染症が流行してきますね。
インフルエンザであれば入院や隔離の必要はほとんどありませんが、感染症の種類によっては感染拡大を防ぐために隔離が必要になってきます。
感染拡大を防ぐための空調や吸引設備の対策についてご紹介します。
感染拡大を防ぐため感染症専用の病室があります
感染症専用の病室では、ウイルスが広がらないよう病室の空調が管理されています。
焼肉屋さんの煙をイメージするとわかりやすいかもしれません。
焼いている真上から常に煙が吸い込まれていて、部屋の中には煙が充満しないようになっていると思います。
感染症病室も同じように病室内の空気が常に吸い込まれた状態で、フィルターでウイルスを捕まえ、きれいな空気を外部に放出しています。
このように空調でウイルスの空気感染を防ぐことができます。
では、患者さんの痰を取り除くために行う吸引処置の場合には、設備面からどのような対策がとれるでしょうか?
感染症病室の吸引設備について
吸引設備の配管は病室、手術室と各エリアに繋がっており、機械室の吸引ポンプで吸い込みフィルターを通して外気に放出しています。
配管から逆流しないようになってはいますが、JIS T 7107:2020に以下の記載があります。
そのことから感染症患者さんの痰や気道分泌物からの感染拡大を防ぐため、一般の吸引設備とわけています。
それぞれのメリットや感染症分類の対応範囲などに合わせて選定していきます。
設備投資を少なくするには
一番の理想は感染症病室専用に吸引装置をもう一台設置することですが、予算や設置スペースの確保が難しいこともあります。
そんな時には、ガス圧式吸引器のご提案やポータブル吸引器の使用を推奨しております。
ガス圧式吸引器は空気または酸素の圧縮ガス、ポータプル吸引器は電源があれば吸引することができます。いずれも吸引装置を追加で設置する必要がないので、設備投資を抑えることができます。
弊社取扱いのガス圧式吸引器「エジェクタ吸引器」もこの原理を使った製品になります。電気を使用しないので、災害時などでも圧縮ガスさえあれば吸引ができるというメリットもあります。
感染症対策のその他の取組み
感染症吸引設備以外にも感染症対策に関する取組みを行っております。
短工期・低コストで感染症に対応可能な病室にする簡易陰圧装置の設置や改修工事のご相談も対応いたします。
病院の運用に合わせて設備を検討することが大切
感染症病室の吸引設備に関しても予算があるからとフルスペックでと選ぶより、病院の運用に合わせて検討することが大切です。
現場での要望と病院経営視点での要望にギャップがあるまま運用してしまうと使いにくいものになってしまいます。
セントラルユニではブランドコンセプト「つかう人を、つくる人に」をモットーに、単なる製品提案だけではなく、みなさまの要望をヒアリングさせていただき、よりよい治療環境をデザインするお手伝いをいたします。
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