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手術室の要、手術台

手術を受けるとき、多くの患者さんは歩いて手術室に入ります。
そして、自らベッドに横たわります。

手術室には沢山の医療機器や設備がありますが、今回はその中心にある手術室専用のベッドとも言える、手術台をご紹介します。

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手術は横たわって受けるだけではない

手術台は手術が行われているあいだ、患者さんを支え続けます。
これがなかなか大変なのです。
なぜかというと、最近の手術室は「コンバーチブル」や「汎用性の高い」といったキーワードで語られるように、一つの手術室で例えば消化器、循環器、脳神経といった様々な手術が行える環境になってきています。

実は、その手術内容によって、患者さんの体位と安全が異なるのです。

体位の例

手術台は麻酔で眠っている患者さんの安全を確保することと、適切な手術体位を保つことに重要な役割を果たしています。
また、手術に長時間要する場合があり、なかには半日近くかかることもあります。手術にかかわる医師や看護師などの医療従事者の皆さんの負担もありますが、患者さんの身体の負担も相当なもの。それを少しでも和らげるために手術台の素材はクッション性に優れたもの、肌に優しいものなどの工夫がなされています。

戦隊シリーズのロボットみたい

さらに患者さんの体勢を保つために手術台は様々な形に変身するのです。

様々な組み合わせ

テーブルトップと呼ばれる手術台の上部で組み合わせを変え、あたかも戦隊シリーズのロボットのように変身して患者さんを支えます。


バリエーションは豊富です
特定の診療科ならではのものも

さらなる使い方

高度な手術の部類として「ハイブリッド手術」と呼ばれるものを聞いたことはありますでしょうか?

ハイブリッド手術室とは
手術台とアンギオ装置などの医用画像診断装置を組み合わせた手術室のことです。血管撮影やX線透視など、これまで手術室とは別室で行っていた施術を、同室で同時に行うことができ、診断をしながら治療が行えます。

ここでも手術台は大活躍します。

医用画像診断装置と手術台の組み合わせイメージ(当社カタログより抜粋)

モダリティメーカーさんとの連携を行うことで機器同士が連動してよりスムーズに治療が行えます。

手術台は縁の下の力持ち

手術台は単純に患者さんが横たわる場所ではありません。治療環境の中心で患者さんを支え続ける、文字通り縁の下の力持ちです。
また、手術室の環境は病院ごとにも異なりますし、院内であっても役割は様々です。手術室と手術台はいわば一心同体と言っても過言ではありません。
それゆえ手術室の新設や改装などをきっかけに治療領域や運用方法が変わる際には手術台の選定は大変重要です。

変更すべきかどうか、何を選んだら良いか、迷いやお困りごとがあるときはわたしたちにご相談ください。

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