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病院づくりに挑戦する会社が考える、「いい手術室」とは

手術室をつくっている会社

友人に「どんな会社で働いているの?」と聞かれると、少し困ってしまいます。
セントラルユニの事業は、ひと言で「〇〇屋さんだよ」と言えるものではないからです。
比較的分かりやすいものを思い浮かべ、「手術室をつくったりしているよ」と答えると、「病院の手術室?部屋をつくるってどういうこと?」と、やはりさらなる疑問を呼んでしまうのです。

思いから始まるから、仕事の幅が広くなる

前回の記事では、医療ガスの事業をご紹介しました。

医療ガス事業を始めたのち、「医療ガスを届けた先の空間やそこで生まれる活動もデザインすべきだ」という思いから、セントラルユニは手術部門関連の事業に参入しました。

そのため、事業内容は手術室の壁や床をつくるだけにとどまりません。
患者さんや手術に必要な道具がスムーズに運ばれるように間取りを考えたり、つくったあとで「こんなはずじゃなかった……」という見落としがないようにシミュレーションツールを開発したりと、様々な挑戦をしてきました。

私たちはメーカーではありますが、ものづくりをするだけではありません。こうしたらもっと良くなるかもしれない、という粘り強いお節介こそが、セントラルユニらしい仕事なのかもしれません。

いい手術室ってどんな部屋?

ところで、手術室には安全に手術を行うためのいろいろな工夫が詰め込まれています。
例えば人工心肺装置(※)を使うような手術であれば、仮に停電したとしても電源供給が絶たれてはいけません。
常に清潔な空気を保つための空調設備も重要です。
手元に影が落ちない無影灯と呼ばれる照明器具を使い、あらゆる部位の手術ができるように七変化できる手術台が存在します。
さらには、どんな手術が行われるのかによって求められる手術室の広さや形、つかう機器なども様々です。

※人工心肺装置とは、一時的に心臓を止めている間に、人の心臓と肺の動きを代行する装置です。


「患者さんができるだけ緊張しないようにするにはどうしたらいいだろう」
「執刀医の先生が集中できるのはどんな部屋だろう」
「医療技術の進歩に合わせて、あとからカスタマイズできる手術室にできないだろうか」

こうした考えから生まれた数々の新しいアイデアは、それまでの常識から外れた手術室をつくり、あたらしい当たり前をつくってきました。

時には目の前の患者さんを観察し、時には医療スタッフの声に耳を傾け、時には社会の未来を見据えて先回りして、私たちは病院づくりに向き合っています。

壁や床の色を変え、あたたかい雰囲気を出した手術室(CGイメージ)
壁面に凹凸をもたせ、運用後も器材増設や位置の変更を可能にした『FLexDOCK』システム

いのちを守る環境をつくる、セントラルユニの挑戦

セントラルユニの社長である河村は、「(私たちの製品は)できたあとに魂が入る」と言います。
医療を取り巻く環境は目まぐるしく変化します。計画から完成までに何年もかかる病院建築では、竣工直後ですら計画時とは想定外の運用をする場合もあります。

納入したからといって、そこで役目を果たしたわけではありません。
スタッフがどのように仕事をするのか、その空間はどのように変化させていくべきかを追いかけ、病院で働く皆さんと一緒に考えることで、だんだんといい病院ができていくと信じています。

いのちを守る環境が、時代や人に合わせてより良いものに変化していくように、私たちは挑戦を続けます。

今後の記事やコーポレートサイトでも、実際に手掛けた病院の事例を紹介していきます。ぜひご覧ください!

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