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医療ガス切替工事ってなに?事故を起こさない、起こさせないための取組と、安全第一の医療ガス切替工事の裏側

医療ガス配管事故を起こさない。起こさせない。

医療ガス設備メーカーとして絶対に起こしてはならない事故、それは配管の接続間違いです。

ほとんどの配管工事は建築中の工事現場で行われるため、医療従事者や患者さんが工事に直面することはありません。しかし、稼働中の病院でも医療ガス設備の配管工事を経験することがあります。

患者さんがいるなかで医療ガス設備の配管工事をして大丈夫なの?
人工呼吸器が止まったりしない?
と心配になるかもしれませんが、安心してください。
私たちは「事故を起こさない。起こさせない」ための取組みを行っています。

▼医療ガス設備については、こちらの記事でも紹介しています。

医療ガス設備切替工事って?

診療報酬の改定に伴い病室を4床から2床へリフォームする、ICU病床数を増やすなどの理由で改修工事を行うことがあります。

そういった場合、酸素マスクや人工呼吸器に使われる医療用ガスの取出し口のアウトレットの位置や数量を変更するために、医療ガス設備の一部または全部を停止し配管を分岐する必要があります。

この作業を切替工事と言います。

切替工事の流れ

切替工事を行うには実は事前準備が大切です。
まずは事前調査を行います。
建築当時の図面などを基に医療ガス配管の分岐を行う箇所を決め、実際の病院内の配管を目視で確認します。

確認の際には
・作業スペースが確保できるか?
・材料搬入の際に医療従事者や患者さんの邪魔にならないか?
・仮設供給の設置場所は問題ないか?
・医療ガスの消費量はどのくらいか?

など実際の工事を想像しながら現場を確認していきます。

この事前調査は日にちをあけて、2回以上行います。
1回目の調査結果から作業時間の短縮や安全性をより高めるための想定をして再調査をすることで、より切替工事の安全性を高めるようにしています。

そして、2回以上の調査結果を基に工事内容を病院と共有するための資料となる「切替工事計画書」を作成します。
私たちは資料を作成するにあたり、病床数とアウトレット(医療ガスの配管端末器)の数を考慮し、工事時間内に必要な医療用ガスボンベの量や作業内容、工事区域、作業時間などを表やイラストを入れるなどして、普段工事に馴染みのない方でも分かりやすいよう、心掛けています。

切替工事計画書による同意を経て、いざ切替工事!

工事当日は計画書通りに工程を進めていきます。
工事中は常に「事故が起こるかもしれない」という意識をもって作業を行っています。事故を防ぐためには、こうした意識をもつことが大切です。

事故を起こさない。起こさせないための取組み

私たちは、社内基準を設け切替工事資格認定講習を実施しています。
切替工事を安全・確実に行なうために、施工及び管理体制、資格、方法等を規定し、遂行することで事故を未然に防ぐことを目的とし、経験年数や能力に応じた資格認定、定期更新を行うことで認定者の安全意識を高める取組をしています。

医療ガス設備メーカーとして

社内基準による認定制度以外にも、より安心安全に工事が行えるよう医療ガス設備メーカーとして、配管工事の新たな施工方法を確立しました。
従来医療ガス配管をつなげるためには、火気を使用したガス溶接作業が必要でした。
火気を使用するので火災を起こさないよう事前の防火準備や、作業後の残火確認など、工事完了まで時間がかかっていました。
そこで、火気を使用しない火なし接手「uni connect」を開発。

uni connect(ユニコネクト)による火なし工法での配管接続が可能となり、より安心安全に切替工事を行えるようになりました。

▼uni connectについては、HPよりカタログダウンロードいただけます。

事故を起こさない。起こさせない。
医療ガス設備メーカーとして安心安全に医療環境改善のお手伝いをしています。


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