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パパ目線で語る、子育てと仕事の両立の大変さとは?【育休インタビュー #1】

セントラルユニでは、社員にとって働きやすく、働きがいのある環境づくりに努めています。近年、育児休業の取得環境の整備にも力をいれています。
男性社員の育児休業取得経験について、高木さんと中島さんにお話を伺いました。


◆ インタビュー社員紹介 ◆

高木建吾(たかぎ けんご)さん
2021年入社。事業開発部に所属。
新規事業の開発・推進をプロジェクトリーダーとして牽引。


中島正博(なかじま まさひろ)さん
2004年入社。管理本部 人材開発部 部長。
人事の責任者として、働きやすく・働きがいのある環境づくりを推進する。

育休を取得しようと思えたのは、上司の後押しがあったから

──はじめに、育児休業を取得された期間と時期について教えてください。

高木さん:第一子が誕生する際、2ヶ月間の育児休業を取得しました。時期としては、2022年12月~2023年1月末まで取得しました。

中島さん:第二子が産まれた時に1週間ほど育児休業を取得しました。時期としては2023年7月頃ですね。出産のために妻が入院している間、上の子の世話が必要なこともあり、お試し期間として1週間取得しました。

──育児休業の期間はどのように決めましたか?

高木さん:最初の1ヶ月は妻の母が来てくれることが決まっていました。最低でも3ヶ月間くらいは妻の体を休ませてあげたいと思い、それを踏まえて2ヶ月間の育児休業を取ることにしました。

中島さん:まずは1週間試してみよう、という気持ちで決めました。

──育児休業取得にあたり、不安な面はありましたか?

高木さん:
私が入社したのが2021年9月で、妊娠が判明したのがそれから半年後の2022年3月でした。育児休業は入社して1年経たないと取得できない社内規定があったので、入社から半年しか経っていない時点でこの話をしていいのかと不安がありました。

しかし、2022年5月頃に上司と目標設定の面談をした際、雑談で育児休業の話をしたところ、上司自身の経験から「絶対に取得してほしい」と後押しをしてくれました。その言葉をきっかけに、育児休業をとろうと前向きに考えはじめました。

──役職者の立場である、中島さんはいかがでしょう?

中島さん:
持論ですが、僕は役職者だから育児休業を取れたと思っています。なぜなら、役職者は実務をこなすというより判断業務が多く、普段から日常業務はメンバーに任せられる状態にしているからです。

ただ、今回は1週間の取得だったので問題なく過ごせましたが、1ヶ月〜2ヶ月以上の長期に渡った場合に、その間の判断業務を誰にどう引き継ぐのかは課題に感じています。

──振り返ってみて、期間としてはどうでしたか?

高木さん:育児の参画として適正かどうかというと判断に迷いますが、復帰することを前提として考えるならば、私にとっては2ヵ月が適正な期間だったと思います。これ以上休んでしまうと、社会に取り残されてしまいそうという不安がありましたね。苦笑

中島さん:1週間では物足りなさを感じましたが、当社は男性の育児休業取得例がそこまで多くはなかったので、まずは1週間取ってみようと思ったのが大きかったです。

正直に言うと、人生の中で育児にかけられる時間はそれほど長くありません。仕事だけで何十年も過ごす中で、育児に貢献できる時間を考えたら、理想は1年半くらい取ってもいいのかなと思います。

睡眠不足は、子育て中の親にとって共通の悩み

──育児休業中はどのように過ごされましたか?家事の分担や、育児で苦労されたことがあれば教えてください。

高木さん:寝不足が悩みでしたね。子どもによって個人差が大きいですが、うちの子は全然寝ない子で、新生児の頃からまとまって3時間寝てくれればいい方でした。

子どもが頻繁に夜中に起きるので、睡眠時間をしっかり取れるよう家事を分担するルールを作りました。
例えば、ある日は僕が子どもと一緒に寝て妻は別の部屋で休む、ある日は役割を逆にして妻が子どもと寝て僕がゆっくり休む、という風です。

翌日の家事は一日ぐっすり眠れた人が全部やるようにしたことで、睡眠時間の確保と家事のバランスを保てるようになりました。

生後1か月の赤ちゃんのスケジュール
夜もミルク対応などでまとまった睡眠がとれないのがわかります

中島さん:第二子が産まれるタイミングでの育休取得だったため、僕は基本的に上の子の面倒を見ていました。苦労したのは寝かしつけですね。
第二子が生まれるまでの寝かしつけは妻がやっていてくれたこともあり、全然寝てくれなくて困りました。苦笑

高木さん:あとは、妻に息抜きをしてもらう時間を意識的につくりました。妻は妊娠中に好きなものが食べられなかったり、行く場所が制限されていたりしたので、ライブや飲み会に参加してストレス発散してもらっていました。

中島さん:奥さんにストレス発散してもらうと、家庭が円満になりますよね。笑

仕事と子育ての両立の工夫

──育児休業から復帰した後の働き方について不安はありましたか?

高木さん:正直なところ、育休明けの引き継ぎや業務に関して、それほど不安はありませんでした。育休に入る前にしっかり引き継ぎを行えましたし、前任者ともコミュニケーションをとれていたので、休んでいる間に自分の仕事がどうなっているかという不安は多少あれど、それほど大きくはなかったです。

──育児休業から復帰後、仕事と育児の両立で大変だったことはありますか?

高木さん:子どもが病気になることが多く、休むことが度々あります。
特に保育園に入ってからは病気にかかることが増えて、仕事を休まざるを得ない状況が多くなりました。子どもの風邪が親に感染ってループするのもしんどいですね。

子どもの熱が下がらなかったり、病院に連れて行く必要があったりと、どうしても仕事を調整しないといけないことが多いです。それが両立の難しさだと感じています。

中島さん:同じく、子どもの急な体調不良による仕事の調整が大変です。特に出張などの予定がある時は、もし子どもが体調を崩したらどうしようとドキドキしながら過ごしています。だからこそ、いつ休んでもいいように、仕事は前倒しでやるように意識しています。

子どもと遊ぶことがストレス解消に

──大変なことが多い育児ですが、喜びの瞬間も同時に多いと思います。お子さんのかわいい面があれば教えてください。

高木さん:最近、歌を歌うようになり、それがとてもかわいいです。お風呂や寝かしつけもパパじゃないと駄目だと言うようになり、パパっ子になってきているのが嬉しいですね。

中島さん:新しいことができるようになったり、日々成長している姿を見るのはかわいいですし、育児の大変さを忘れさせてくれますね。
子どもの笑顔を見ると疲れも吹き飛びます。子育ては大変ですが、それ以上に喜びを感じられるものだと思います。

──お二人とも息抜きはできていますか?ストレス解消法などあれば教えてください。

中島さん:育児と仕事の両立は精神的にしんどいことがありますが、土日に子どもと一緒に外遊びに行くのはストレス解消になっています。
外に出かけたときに「ママには内緒だよ」と一緒にアイスを食べるなど、子どもと一緒に秘密共有するのも楽しいですね。 

また、僕は通勤時間が長いので、電車の中で本を読むのが息抜きになっています。やはり、1時間でも2時間でも自分の時間が取れるのは貴重です。

高木さん:私も、仕事をして家に帰ってから子どもと遊ぶ時間が意外と息抜きになっていますね。

男女関係なく、仕事と育児が両立しやすい環境を目指して

──育児はもちろん、今後増えてくるであろう介護など、ライフイベントに伴う休暇や休業をより取りやすくするために、会社に期待することはありますか?

高木さん:私が所属する部署では育休を取得できましたが、他の部署でも同じことができるかというと、それは場面によると思います。業務内容や時期にもよりますし、自分は恵まれた環境にいるのだと常々感じています。

私の場合、所属する部署から快く送り出してもらえたので、すごくありがたかったです。「復帰後も頑張ろう」という帰属意識が高まったと思います。

休業は権利なので主張することはできますが、実際に仕事は残り続けます。そこを働いてくださっている他の方々に分散して対応するための仕組みや支援があるといいと思います。そうすれば、送り出す側も「頑張ってこい」と言いやすいのではないでしょうか。

中島さん:業務を引き継いでくれた、残された側のメンバーに対して、何かインセンティブを与えられるようなことや、一時的に人を派遣するなど柔軟な対応ができると良いと考えています。
育児休業を取る本人だけでなく、残されたメンバーへの支援があると、より休みを取得しやすくなるのではないでしょうか。


──これから育児休業を取得したいと考えている方に向けて、メッセージをお願いします。

高木さん:
男性の育児休業取得はまだ珍しいかもしれませんが、積極的に取得していくことが大切だと思います。

所属している部署の状況から「声が出しづらい」「取得が難しい」と考える方もいるかもしれません。ただ、極論かもしれませんが、私は自分じゃなければできない仕事はないと思っています。

お子さんや奥様にとっての父親/夫はあなた一人しかいません。なので、ご自身とご家族の状況をしっかり考えて、実りある育休を取得していただけたらと思います。同時に、会社にはそういった社員の希望に柔軟に対応し、前向きに取得しても良いのだと思える環境を整えてもらえると嬉しいです。

中島さん:長い人生の中で育児をするタイミングって、実はそんなにないので、仕事のことは気になるかもしれませんが、割り切って育休を取ることも検討してもらえたらと思います。

仕事が固定化していると取りにくいこともあるでしょうが、回せる体制づくりのきっかけにもなります。また、自分が抜けることで周りも頑張るという副次的な効果もあります。そのためにも、上長を含め職場全体で育休取得を促していくのははすごく大事なことだと思います。

──中島さん、高木さん、ありがとうございました。


セントラルユニでは、引き続き社員が働きやすい環境づくりを整備してまいります。


最後まで読んでいただきありがとうございます! 第1・3火曜日に更新しています。 よかったらまた見にきてくださいね。