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医療環境改善のご提案ができる製品が増えました ~ FES-wall ~

病室やICUにおいて医療環境改善のご提案ができる製品が増えました。

ICUには集中治療を行うため多くの機器があります。
その機器にエネルギーを供給するために、患者さんの頭元にあるカウンターユニットや、天井吊り下げ式のシーリングサプライユニットといわれる設備があります。
こうしたユニットとは異なる パーテーションからエネルギー供給ができる新たな医療環境改善提案として「多機能パネルシステム FES-wall」を開発いたしました。 

多機能パネルシステム FES-wall
(画像クリックで製品詳細ページにリンクします)

FES-wallとは

いままでの壁面やパーテーションにはなかった治療環境をサポートする様々な機能が選択でき、組み換えることができる多機能パネルシステムです。
病室内の必要設備として、医療ガスアウトレットやコンセント、照明スイッチ、窓に加え、働く環境を支援するための様々な機能をパネル化しました。運用に合わせたパネルの組み合わせにより、環境変化にも対応することが可能です。

開発経緯

医療技術は日進月歩で進化していきます。
技術進歩により医療機器やモニターなどが変化していくなかで、医療ガスアウトレットやコンセントの配置は病院が建った当初のままで使いづらいという課題がありました。
そうした悩みを何とかして解決したい!という思いから、開発が始まりました。

そこで、麻酔器や人工心肺、生体情報を確認するためにモニターなど多くの機器がある手術室に着目し、新しい医療機器や運用に合わせて壁面設備を組み換えることができる組立式手術室ウォールシステム「FES」が誕生しました。

▼組立式手術室ウォールシステム「FES」の詳細はこちらを参照ください。

そのコンセプトはICU、病室でも活かすことができると考え「多機能パネルシステム FES-wall」の開発に至りました。

3つの開発こだわりポイント

1. 看護しやすい配置を選べる

医療ガスアウトレットなど設備を組込んだパネルの組合せにより看護体制に合わせたレイアウトにすることができます。

2. 運用変更に伴う改修対応

一人当たりの床面積を確保するために3病床から2病床に変更するなど、診療報酬改定や経営方針に合わせた改修対応ができます。

3. 従来の改修工事より短い期間での施工

火気を使用しないフレーム組立工法のため安全かつスピーディーな工事ができるので病床稼働率の低下を最小限に抑えることができます。

FES-wallによって変えられる医療環境

開放的なオープン病床からプライベート空間を確保できる病床に改修できます。
例えば、間仕切りのないワンフロアで運用しているICUでは、FES-wallで壁面からのエネルギー供給とプライベート空間を確保できる環境に変更することができます。

その他にも「使いにくいけど仕方ない」と諦めていること、ありませんか?

・患者さん頭元のカウンターユニットやシーリングサプライユニットでは
 医療スタッフの動線が確保できない。
・頭元にしかエネルギー供給がないから、仕方なく頭元近くに機器を配置
 している。

私たちの製品であれば壁面からエネルギー供給できるように提案できます。日々のちょっとしたストレスを私たちにご相談ください。あなたと一緒に医療環境をデザインします。

製品開発への私たちの思い

実は、2010年と2011年の医療設備機器展「HOSPEX」でFES-wallの考え方のもとになる製品の展示をしていました。
建築工事完了後でも、部屋の大きさに合わせてフレームを組み、運用に合わせて設備を組み換えられる「『決めなくていい』ICU」というコンセプトです。

当時の社内報より抜粋

私たちは時代の変化とともに変わりゆく医療環境について、治療に関わる人々の立場と視点で必要なことは何かを常に考え続けています。

また、病室、手術室、ICUなどの医療環境は一度つくったら終わりではありません。さまざまな変化に合わせて、環境を常にデザインしつづける必要があるのです。

私たち自身が当事者意識を持つだけではなく、医療スタッフ自身が環境をデザインしつづけられる、そんな製品開発を目指しています。

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