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育休中は昼夜逆転?! パパが感じる、子育ての大変さと喜び【育休インタビュー#2】

セントラルユニでは、社員にとって働きやすく、働きがいのある環境づくりに努めています。
近年、育児休業の取得環境の整備にも力をいれています。男性社員の育児休業取得経験について、大城さんと河内さんにお話を伺いました。


大城 智仁(おおぎ ともひと)さん
2019年入社。管理本部 財務経理部に所属。
小倉工場に勤務し、主にグループ会社の経理業務を担当している。
河内 雄基(かわち ゆうき)さん
2021年入社。技術本部 工事技術部 施工管理課に所属、同部署 設計・施工企画課を兼務。
九州支社に勤務し、主に手術室の施工管理・病院改修の設計監理業務を担当している。

育休取得のきっかけは「家族を支援したい」という思い

──はじめに、育児休業を取得された期間と時期について教えてください。

河内さん:2024年10月1日から11月5日までの約1ヶ月、育休として取得しました。ただ、9月中旬から出産に伴う特別休暇や有給休暇なども絡めて取得したので、実質的には約1ヶ月半休んだ形になります。

大城さん:2024年の8月から9月末までの約2ヶ月間です。業務をしながら育児と仕事を両立する形で取得をしました。

──育休取得を決めたきっかけは何だったのでしょうか?

河内さん: 妻の妊娠が分かった時点から育休は取りたいと思っていました。妻は帝王切開で出産予定だったので、術後の傷が癒えるまでは私のサポートが必要だと考えていたからです。妻の体調面を考慮して、妊娠が判明したときから夫婦で話し合い、育休を取ることを決めていました。

大城さん:私は当初、育休を取る予定はありませんでした。
実際、4月に子どもが産まれてから、育休を取得した8月までに4ヶ月ほど空いています。その間、子どもの入院などで妻が一人で育児をするのは大変だと感じ、取得の検討をし始めました。

7月頃に上司と面談の機会があり、その際に家庭の状況について話をしたところ、上司から育休を取ってみてはどうかと提案されたことがきっかけでした。妻が一人で育児をするのは大変な状況だったので、上司の後押しもあり、取得を決断しました。

インタビューの様子

育児休業取得にあたっての不安は、業務の引継ぎと収入面

──育休取得にあたり、不安に感じていたことはありますか?

河内さん: 一番不安だったのは、業務の引き継ぎでした。
出産が近づくにつれて、業務の引継ぎ書をつくり、上司以外の先輩方にも声をかけながら引継ぎを行いました。

大城さん:私は少し特殊で、週に2回ほど出勤し、業務をしながら育休を取得する形をとっていました。育休を取ると決まってからすぐに取得させてもらったので、職場の皆さんに迷惑をかけていないか、という不安はありましたね。

──収入面での不安はありましたか?

河内さん:収入面の心配もありましたね。その月の給与が丸々なくなるわけではないですが、1ヶ月空いてしまう期間があるのを不安に思っていました。そこは人事担当者に相談しながら、どういう取り方がいいか親身になってアドバイスをもらうことで、不安は軽減しました。

大城さん:正直なところ、収入が減ることへの不安はありました。妻も育休中だったので、2人とも収入が減ってしまう状態が続くのは経済的に厳しい面がありました。会社から少しでも支援があれば助かるなと感じる部分はありましたが、貯金である程度はカバーできていたので、乗り越えられました。

──育休取得にあたり、職場の理解はありましたか?

河内さん:妻の妊娠が分かったタイミングで上司には「育休を取りたい」と伝えていて、上司も快く了承してくださったので、育休の取得自体はしやすい環境でした。

ただ、やはり業務をどう引き継ぐかという点では、多少の負担はかけてしまったと思います。特に、私の担当していた業務は他のメンバーにカバーしてもらう必要があったので、その点は申し訳ない気持ちがありました。

大城さん:上司からの促しがあって取得したこともあり、職場の理解はありました。

育児休業中は、育児と家事に専念!

──育休中の生活について教えてください。

河内さん:育児と家事に専念していましたね。妻が帝王切開での出産だったので、体力回復を優先してもらいました。外出系のことは私が全部行い、お風呂も私が入れるようにしました。
夜間の授乳やおむつ替えなどのお世話も全部引き受けたので、最初の1ヶ月間は昼夜逆転のような生活でしたね。

河内さんの育休中のスケジュール(生後1カ月頃)

大城さん:ばらつきはありますが、週に2~3回ほど出勤しており、育休中は仕事をする日もあれば、お休みをする日もあるというスタイルでした。

育休の日は、ほとんど家事や育児に専念していました。育休を急遽取ったこともあり、仕事の日とメリハリをつけて家事や育児に取り組むことが、家族や協力してくれた職場の社員への恩返しになると考えたからです。

買い物や病院の送り迎え、おむつ替えやお風呂など、できることは積極的にやり、妻には授乳と寝かしつけを任せ、それ以外は私がやるような気持ちで取り組んでいました。

ただ、私が出勤している時に限って、病院の受診が必要になるといったトラブルが起こることもあり、そこは困りましたね。苦笑

大城さんの育休中のスケジュール


──取得期間としては適切でしたか?

大城さん:最終日を迎えた段階で、明日から大丈夫かなという不安は残っていたので、取れるのであればもう少し取りたいという気持ちはありました。ただ、業務との兼ね合いもあったので、結果的に2ヶ月で良かったと思っています。

女性の場合、6ヶ月〜1年を取ることが多いと思いますが、そうなると今度は仕事に戻る不安が出てくるので悩ましいところだと思います。

河内さん:復帰のタイミングは、11月の頭からの1ヶ月半としました。あまり長く取りすぎると仕事復帰した時の反動が大きいのではないかという懸念と、給与面の影響も考慮して、このタイミングが丁度良いのではないかと思いました。

本音を言えば、取れるならもっと取りたかったという気持ちはあります。ただ、子どもが生まれてからの育休だったので、1ヶ月健診に一緒に行けたことは満足しています。

右から:河内さん、お子さん、奥さま

──大城さんは、育休中といいながらも仕事をされてましたね。仕事と育児の両立で、大変だったことはありますか?

大城さん:妻が車の運転ができないので、その不便さを痛感しました。7月と8月に子どもが1週間ずつ、計2回入院したのですが、7月は私が育休を取得する前だったので、荷物を運ぶのが大変でした。

病院も最寄りのバス停から歩く必要があり、苦労しました。また、子どもの入院中は妻が一人でシャワーに行く時間も取れず、私が付き添いのために半休を取得して対応していました。

復帰後も、工夫しながら仕事に従事


──復帰後、子育てと仕事の両立はいかがですか?

河内さん:復帰のタイミングでフレックス(※)をより活用するかもしれないこと、急に在宅勤務になる日があるかもしれないことを上長に伝えました。上長からは理解が得られたので、安心して復帰することができました。

今は不慣れなことが多く新しいことばかりですが、徐々に今の生活スタイルに慣れてきたと思います。夜の育児は基本的に妻に任せていますが、どうしても必要な時は私もフォローに入るようにしています。

(※)当社は従業員が一定の範囲内で勤務開始時間や終了時間を自由に選択できる、フレックスタイム制の勤務制度を導入しています。

大城さん:育休明けの時点で子どもが生後5~6ヶ月になっていたので、夜寝る時間も増えてきており、妻の負担も急激に増えることはありませんでした。その後も子どもが入院するようなこともなく、今に至るまで特に大きな心配事はなく順調に過ごせています。

河内さん:また、気を遣っているのは出張の調整ですね。以前は遠方の出張の際、前泊することが多かったのですが、今は妻の負担を考えてなるべく日帰りにするようにしています。
どうしても出張が必要な場合は、1週間から2週間前には妻と調整して必要な準備をしてから行くようにしています。

──大城さんの奥さまは2024年12月からお仕事に復帰され、お子さんも保育園に通い始めたそうですね。

大城さん:はい。2024年12月から妻も仕事を始め、子どもも保育園に入ることができました。妻が家にずっといるよりも、少し離れる時間を持った方が精神的に良いのではないかと家庭内で話し合って決めました。保育園に通い始めてからは、子どもが鼻風邪や咳を持ち帰ることもあり、早速洗礼を受けています。笑

大城さんご家族


──息抜きの時間はどのように取っていますか?

河内さん:私にとって息抜きの時間は、仕事から帰ってきて子どもを抱っこしている時間だと思います。また、私の趣味は自分のスーツのアイロンがけや靴磨きなので、家事をしているだけでも息抜きになっています。仕事の延長のような家事ですが、それをしているだけでもリラックスできますね。

河内さんとお子さん

大城さん:私は子どもと触れ合う時間が好きなので、それ自体が息抜きの時間になっています。もともと自分だけの時間はそれほど必要としていなかったので、育児の合間に好きなドラマやアニメを見るぐらいで十分リラックスできています。その点では、スマホで気軽に読める漫画アプリは重宝していますね。

子どもと一緒に何かをしながら息抜きをするスタイルで、ストレスがたまることは、現状あまりないですね。


大城さんとお子さん

仕事とライフイベントが両立しやすい環境を目指して

──育休をとられて、いかがでしたか?

河内さん:育休中は、妻の負担を少しでも軽減できるよう努めました。妻と二人三脚で育児に取り組むことで、子育ての喜びと大変さを実感しました。
仕事では味わえない貴重な経験だったと思います。

一方で、周りの社員への業務負担など、会社としてのサポート体制をもっと整備する必要性も感じました。

大城さん:育休を取ることで、妻の負担を和らげることができたのは良かったです。
ただ、取得者が増えてきている中で、業務の引継ぎをスムーズに行うためのフォーマットの整備や、周りの社員へのフォローなど、会社としての支援体制をより拡充していく必要性を感じました。育休取得が当たり前になるためには、まだまだ課題があると思います。

──育児休業や介護休業をより取りやすくするために、会社に期待することはありますか?

大城さん:育休を取得する際の業務引継ぎをスムーズにできるよう、何かフォーマットのようなものがあると良いかもしれません。
取得者が増えれば、周囲のメンバーの負担も大きくなるので、業務を引き継いだメンバーに対して、何か優遇措置があると良いと思います。

また、育休取得をしなかった方にもインタビューを行ってもらいたいです。取得しなかった・取得できなかった理由に加えて、「取得した方がよかった」というようなお話を聴けると、より取りやすい気持ちになるからです。

それから、管理職の方々に育休取得の重要性を理解してもらい、部下が取得しやすい雰囲気を作ってもらえると良いですね。男性の育休がもっと当たり前になることを期待しています。

河内さん:私の中で2点あって、ひとつは育休取得時の引継ぎをスムーズにするための仕組みづくりですね。
現状、引継ぎ書のフォーマットやルールがないので、そこにハードルを感じる人もいるかもしれません。引継ぎしやすいフォーマットやルールがあると、取得を検討する際の心理的な障壁が下がるのではないでしょうか。

もう一つは、私が育休取得を決めた際に、人事担当者に気軽に相談できたことが、とてもありがたかったです。いつでも聞ける、相談できる雰囲気があったことで、取得しやすかったと思います。

大城さん:やはり、相談しやすい雰囲気があると、ちょっとしたことでも話やすいですよね。人事担当者の人柄というか、そういった点は育休取得の際に心強かったです。

──今後、育児休業取得を考えている方に向けて、メッセージをお願いします。

大城さん: 私の経験から言うと、出産後の生活をもう少し想像しておけば良かったと思います。例えば、生活スキルの一つとして、運転ができるかどうかなどを見直してみると、出産後の生活がイメージしやすいと思います。
そこを想像して、育休を取得した方が良いか、任せられるかなどを考える材料にしても良いでしょう。

自分の生活スキルや住んでいる立地の環境なども想像してみると、会社の業務の引継ぎなどの不安とは違う観点で、育休取得について考えることができると思います。

河内さん:実は、今回のインタビュー依頼を受けて、事前にどんなことを話そうか、妻と相談してきたんです。その際に妻と共感したのは、初めての子育てを、夫婦2人で共有し同じように経験することが本当に大事だということです。妻からは、安心して私に子どもを預けて出かける事ができると言ってもらえました。

インターネットや先輩の声で子育ての大変さは分かったつもりでいましたが、想像以上でした。でも、お互いが同じように共有して子育てできたおかげで、辛くてどんよりすることなく、最初からずっと子育てを楽しむことができました。

2人で子育てをすることで、今後の子育ての方針を話し合いやすくなると思います。周りの状況にもよりますが、育休を取って夫婦でやるべきことを共有した方が、楽しく子育てができるのではないでしょうか。

──河内さん、大城さん、ありがとうございました。

セントラルユニでは、社員が働きやすい環境づくりを続けてまいります。


最後まで読んでいただきありがとうございます! 第1・3火曜日に更新しています。 よかったらまた見にきてくださいね。